Chaako Botの作成と設定

このページは、AIアシスタントのChaakoが運営するチャットボットChaakoBotの使用説明です。

OpenAIのAPIKEYとLINE公式アカウントのChannel Access Tokenを取得しましたら、次はChaako BOTの登録と設定になります。

動画での解説も行っています。

1.新規BOTの作成

まずは https://chaako.net/へログインし、ChatBOTのダッシュボードへアクセスします。

Chaakoのアカウントをまだ取得していない場合は、先に登録を行ってください。

ChatBot一覧には、既に作成したBOTのリストが表示されます。

【+Add】よりBOTの新規作成をしてください。

2.BOTの設定

このようなBOTの設定画面が表示されます。

それぞの項目について説明します。

なお、入力しましたら、必ず【保存】をしてください。

-assistant_id

新規作成の場合は、空白になっています。assistant_idは設定する項目ではなく、実際にBOTが作成されたら、assistant_idがここに表示されます。

-Name

Botの名前です。ユーザには表示されません。

-APIKey

OpenAIのAPIKEYをこちらに入力してください。

-Channel Access Token

LINE公式アカウントで取得したChannel Access Tokenをここに入力してください。

-Model

OpenAIのGPTモデルを選択してください。2024年4月現在、GPT3.5 TurboとGPT4 を選べます。

テスト段階ではまずGPT3.5 Turboの利用をおすすめします。

ご利用のAPIKEYがまだGPT4を利用できない場合、モデルは自動的にGPT3.5 Turboへ切り替わります。

モデルの選択につきましては、GPT3.5 TurboとGPT4のどちらを使うべき?をご一読ください。

-Instrunctions

Botにどういう動きをしてほしいのかを指定します。

別途、参考例とコツなどを公開します。

-文末固定Prompt

ユーザが入力したメッセージの最後に追加する文言です。チャット画面では表示されません。

AIチャットボットへのリマインドとして捉えてください。

例えば、GPT3.5-Turboの場合、Instructionを無視したり、別の言語で答えたりすることはありますので、「日本語で回答してください」、とか「回答する前に、指示に従っているかどうかを再確認してください。」を固定Promptとして追加すると、回答の精度が上がります。

-あいさつメッセージ

ユーザが初めてBOTを友だち追加した時に表示するメッセージです。

-会話のリセットキーワード

会話をリセットするためのキーワードです。ユーザーがこのキーワードを入力すると、これまでの会話履歴は参照されずに、新しい会話が開始します。

LINEの仕様上、画面上の会話履歴は残りますが、BOTはそれ以前の会話を”忘れる”ことになり、新しい会話として応答します。

例えば、リセットキーワードを「ルーラ」と設定した場合、ユーザーが「ルーラ」と唱えれば超高速で空を飛ぶ入力すれば、BOTはそれまでの会話内容を”忘れ”、新たな話題から会話をスタートします。

※このキーワードを「あいさつメッセージ」でユーザに教えてあげるとよりフレンドリーになります。

この機能を活用する方法と重要性

Instructionsを微調整する方法としては主に

  1. その都度Instructionsを更新
  2. まず会話に入れてテスト結果次第Instructionsを更新

の2つが一般的です。とりわけ2の方法において、これまでの会話履歴が残っていると当然にテスト結果がブレる可能性はあります。その際に、役に立つのが会話をリセットできるキーワードです

生成系AIが”記憶”する仕組みとしては、それまでの会話の履歴もPromptの一部として一緒にAIに渡すことです。そうすることによってまるでAIがそれまでの文脈を記憶しているかのように感じます。しかし、時には会話の履歴がノイズとなり、AIがそれに引っ張られて、意地を張っているかのように、訂正・指摘しても素直に直してくれない場合があります。

一旦会話のリセットすれば解決できますが、エンドユーザは必ずしてもこの仕組みを理解しているとは限りませんので、「こういう場合はこういうキーワードで会話をリセットしましょう」と「あいさつメッセージ」でユーザに教えてあげるとよりフレンドリーになります。

-会話の記憶期間(時間)

ユーザからの最後の入力から一定時間が経過すると、それ以前の会話内容は自動的に”忘却”されます。

OpenAIのAssistantAPIにはThreadという概念があり、端的に言えば、ユやり取りのLOG、会話履歴というイメージです。

例えば、「24時間」に設定した場合、最後のメッセージから24時間以内にユーザが新しいメッセージを送らないと、それまでの会話が忘れられます。

詳細はまた参考記事: でで詳しく説明しますが、コストコントロールの観点から、この設定を短く設定することが望ましいである一方で、ユーザ体験の観点だとできる限り長く設定することが理想的であることから、このトレードオフをどう解消するか、両者のバランスを取るかが重要な課題となります。

-1日のメッセージ上限

1ユーザあたり、1日に送れるメッセージの上限数です。

これを超えると、「送信上限超過時のメッセージ」で設定したメッセージ内容が表示されます。

ご自身で使う場合は、999とか適当に設定しても問題ありませんが、ビジネスとしてBotを提供している場合、とりわけGPT4を使う場合は、この設定項目でコストとリスクのコントロールを行ってください。

-送信上限超過時のメッセージ

1日のメッセージ上限に達した時に表示するメッセージです。

リンクも設定可能です。

3.LINE公式アカウントと統合

全てを入力しましたら、【保存】を押します。

すると、先ほどの一覧画面に戻ります。

状態OKに変わりましたら、GPT連携のLINEBOTの作成が完了します。

状態は、長くて1分前後で「処理待ち」から「処理中」を経て、「OK」に変わりますが、中々「OK」に変わらない場合や「エラー」が表示された場合は、お問い合わせください。

Webhook URLが表示されているので、それをコピーして、LINE側へ設定してください。

-Webhook URLの入力

LINE公式アカウントの管理画面からも、LINE Developersのコンソールからも設定できます。

LINE公式アカウントの管理画面」>「設定」>「Messaging API

もしくは

LINE Developers コンソール」>「Messaging API設定

よりWebhook URLを入力することができます。

初回のみ、LINE Developersのコンソールで1箇所設定する必要があるので、LINE Developersのコンソールからの設定方法を説明します。

次回以降は、お好みの方法で設定できます。

-Webhookの再送をONに設定

LINE Developers コンソール」>「Messaging API設定」に、Webhookを入力しましたら、「Webhookの再送」をONにしてください。

4.BOTの設定変更

ChatBotの一覧のアクションにある「編集」より、Chaako Botの設定を変更することができます。

変更したい項目の「修正」を行い、「保存」をしてください。

必ず項目ごとに「保存」をしてください。

全ての変更が完了しましたら、最後に、「アシスタントを更新」をクリックします。

新規作成と同様に、状態は長くて1分前後で「処理待ち」から「処理中」を経て、「OK」に変わりますが、中々「OK」に変わらない場合や「エラー」が表示された場合は、お問い合わせください。

5.Botの削除

ChatBotの一覧のアクションにある「削除」をより、作成済みのChaako Botを削除することができます。

一旦Botが削除されると、

  1. 全ての設定が削除されまされます。設定内容の全部または一部を再利用される際は、事前に控えておくことをお勧めします。
  2. 発行されたWebhook URLが無効となります。ので、新たにBOTを作成した場合、LINE公式アカウントの管理画面に入力したWebhook URLの更新を忘れずに。